「家庭内暴力」とは、子どもが親や家族に対して暴力をふるうことを指します。主に家庭内においてのみ行われることが多いことからこのように言われるようになりました。
普段はおとなしかった我が子が、ある日突然暴力を振るい始める。そんな状況に戸惑う親御さんも少なくありません。
さらに最近では、対象が”親”だけではなく、弟や妹へも向いています。兄弟喧嘩ではなく、一方的な暴力を振るうのです。
そして男の子が多いと思われがちな家庭内暴力ですが、最近では全体の3分の1が女の子なのです。
「家庭内暴力」とは、子どもが親や家族に対して暴力をふるうことを指します。主に家庭内においてのみ行われることが多いことからこのように言われるようになりました。
普段はおとなしかった我が子が、ある日突然暴力を振るい始める。そんな状況に戸惑う親御さんも少なくありません。
さらに最近では、対象が”親”だけではなく、弟や妹へも向いています。兄弟喧嘩ではなく、一方的な暴力を振るうのです。
そして男の子が多いと思われがちな家庭内暴力ですが、最近では全体の3分の1が女の子なのです。
幼少期に親から体罰を受けて育ってきた子どもが、仕返しとして暴力をふるい始めるケース、または幼少期に習い事や塾などを「やらされていた」子どもが、思うように結果を出せなかった場合、「俺(私)をこんなふうにしたのはお前ら(親)のせいだ!」と爆発してしまうケースなどが挙げられます。
その一線を超えてしまうともう抑えることができません。毎回自分の気持ちを安定させるためだけに親を殴ったりしてしまうのです。
その家庭内暴力の原因として共通するのは「愛情不足」です。
親からしてみれば、子供の将来のためを思ってこそのしつけだったり、教育のつもりで接してはいるつもりでも、それは単純に過干渉やエゴにしかすぎず、子供への愛情とはまた別なのです。
そうして愛情不足で育った子供は、ワガママや甘えというところの「感情のコントロール」ができなくなってしまい、気がついたら親や妹・弟へ手をあげてしまうのです。
昔は子どもの暴力というと、外でヤンキーと言われる非行少年&少女たちが喧嘩のように暴れているイメージが強かったのですが、今は違います。
見た目はとても普通のおとなしい子どもがある瞬間豹変して暴力的になったりするのです。
そんな子どもたちの家庭内暴力の原因は「インターネット」の世界もその一つです。
ネットで暴言を吐いたり、ゲームの対戦でうまくいかなかったときに感情を抑えられないなどといったことが原因で、親に暴力を振るうのです。
学校に通っている子どもはどこかでストレスやイライラといった感情を発散できる場所があります。
しかし不登校の子どもの場合は、家庭内にエネルギーが向かってしまい、家庭内暴力に発展しやすいのです。
かなり逼迫した状態ですので、早急の対策が必要となります。
最初のうちは暴力を振るってしまったあとに反省をします。
しかし感情のコントロールができずまた暴力を振るう。
そんなことを繰り返すしていくうち、次第に暴力を振るったあとの「後悔」の気持ちは薄れていってしまうのです。
さらに、暴力を振るうようになってしまった子供を、親自身もこうさせてしまったのは自分なのだと思い、「ごめんね」と謝ってしまう。
その瞬間、子供は親より「上」の立場になってしまうのです。
我が子なのに腫れ物に触るように接してしまう。
それを見て子供は「ほらみたことか、やっぱりお前ら(親)のせいじゃないか!」とさらにエスカレートしてしまいます。
警視庁で発表されている「少年による家庭内暴力の対象別状況(平成30年)」によると、
・母親への暴力は2,042件(全体の60.7%)
・父親への暴力は341件(全体の10.1%)
その他兄弟姉妹や親族、モノに対しての暴力を振るうなど、総数は3,365件にものぼります。
母親に対して暴力を振るう子どもが非常に多いのです。
さらに悪いことに、母親のほうも、感覚が麻痺してくることがあります。
暴力にはビクビクしながらも「今日は顔じゃなくて肩を殴ってくれた。気を遣っていてくれてるんだ、あの子なりの優しさなんだ」と判断を歪めてしまうことも。
朝起きて一発殴られるというのがおはようの挨拶の変わりと受け取っている母親もいるのです。
子どもだけではなく、親御さん自信も変わる必要があります。
子ども自身は「こんな俺(私)にしたのはお前たち(親)だ」というロジックが埋め込まれてしまっています。
そこで親御さんが「私が我慢すればきっとなんとかなる」という思考になって暴力が常習化してしまいます。
そうすると家庭内暴力に対して家族全体が認知(容認)された、と子どもが気づいてしまったら、その子どもは暴力モンスターになってしまいます。
大事なのは「お互いを見つめ直す」ことです。
子どもへ一刻も早く充実感・幸福感を与えてあげることによって、過去の嫌な思い出を振り返らなくなります。
それには、父子分離・母子分離が必要です。
良い意味で距離を取ることで、お互いがどのように変化するのか、そこを見つめていくことで家族全体のバランスを整えるのです。
子どもには、雨風しのげる家に住めること、個体満足で生活できていること、温かいお風呂に入れるなどのありがたみを理解させます。
これは当たり前のことではないんだよ、と。
そうすると次第に親への感謝ができるようになっていきます。
親が子供に対して当たり前のことを当たり前と言えなくなってしまう、「子供に支配される親」になることが一番のリスクです。
その状況が進んでいくと最悪のケースとして「警察沙汰」になってしまいます。
子どもと親が「加害者」「被害者」になってしまうのです。
実際に暴行罪で逮捕された子どもは、1~2ヶ月で戻ってきますが、その1~2ヶ月の間で更生することはなく、「恨み・つらみ」がどんどん積もっていき、家庭へ戻ったときに爆発してしまい、同じことの繰り返しになってしまいます。
そうなる前に、是非一度全国フリースクールRise横浜校へご相談ください。
大事なことなのでもう一度言います。「子どもが親に手を出すのは異常事態です。普通ではありません。」
暴力を我慢していても何の解決にもなりません。
子どもだけではなく親御さんも、家族全員がそれぞれ全体を見つめ直すことが大切です。
これからどのように家族のバランスを整えていくのかといったところをしっかりと見据えた上で、親が子供に気を使うのではなく、当たり前のことを当たり前に言える関係を取り戻さないといけません。